地下鉄で嘘のクオリティが低いおばちゃんを見かけた話

地下鉄で嘘のクオリティが低いおばちゃんを見かけた話

2021/10/9

我らが中国アジアITライター・山谷剛史師父のこんなツイートがバズっていました。
中国のショートビデオアプリにいた「日本人の女の子」が、自分が本当に日本人であることを証明します! といいつつ「証拠」を出すのですが、「戸籍を見せますと言っているのに運転免許証」「名乗っている名前とモザイク越しにわかる名前の字数が合致しない」「真ん中に思いっきり「見本」って書いてる」「ていうか日本花子さんだろこれなど、どこからツッコんでいいのかわからないクオリティのものだった(正確には、それを紹介する別の人の微博上の投稿)というものです。
「日本の女の子」を名乗るにしても、もうちょっとどうにかならなかったのか……と言いたくなるような話ですね。もちろん日本人はいざ知らず、元となった微博の投稿にも中国のネットユーザーからのツッコミコメントが溢れていました。
さておき、中国にいるとなぜだか「嘘をつくにしても、もうちょっとクオリティにこだわって上手に騙そうとしろよ」というような事例をわりと目にします。上のツイートを見て、そんなエピソードをひとつ思い出したので今日はそれを書いてみたいと思います。
少しセンシティブな話題になるので有料にしましたが、不謹慎を含みつつも面白く書けたと思うのでよろしければご覧ください。
+++++
あれは5年ほど前の冬だったでしょうか、中国某都市の地下鉄に乗っていた時のことです。座席が全て埋まる程度には混み合った車両内に、いわゆる物乞いの人が入ってきました。
年齢は40代くらいの女性で、まだ小学校に上がる前とおぼしき子どもをつれています。その人は子どもを連れながら、座席に座っている乗客ひとりひとりの前でひざまづき、深々と頭を垂れていわゆる「お恵み」を求めているようでした。その時は僕も座席に座っていたため、とうぜん僕のところにも来ました。
ただ無常といいましょうか、僕を含めその人にお金なりモノを恵んであげる人というのは、少なくとも僕のいた車両の中には一人もいませんでした。そのまま彼女らは次の車両に消えていきましたが、おそらく別の車両でも彼女らに施しを与える人はいなかったのではないかと思います。
なぜそんなことがいえるのでしょうか?  中国においても余裕のない現代人は他者に施す余裕がなく、冷淡だからでしょうか? もしくは中国では他人に親切を施すことへの閾値が高く、滅多なことでは無償でモノを恵むことなどありえないからでしょうか?
……そういったことは関係ありません。問題は、彼女らの「いでたち」というか、その様子にありました。
(本日は有料記事のためMedy版ではここまでです。よろしければnoteで有料版をご購入ください。URL:https://note.com/stwtcpld/n/n49b09367c583

匿名で質問やリクエストを送る

※登録・ログインなしで利用できます

メールアドレスだけでかんたん登録

  • 新着記事を受け取り見逃さない
  • 記事内容をそのままメールで読める
  • メール登録すると会員向け記事の閲覧も可能
あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?