昨日のnoteにこんな感想をいただきました。
ああ、そうだった……と思い出したような気分になったので、今日はこの「日本人は基本的に中国（ないし外国）に関心がない」ということについて少し書いてみたいと思います。
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中国でコロナ禍が落ち着き、もうずいぶん経った頃のことです（去年の終わりごろだったかな）。たまたま日本にいる古い友達と、数年ぶりくらいにZoomで話す機会がありました。
お互いの近況報告をしたのですが、時期が時期なだけにどうしてもコロナの影響についての話になりました。その際、その友人の中国への認識に、ちょっと違和感を持ったのです。
その当時、中国ではすでに新型コロナウイルスの影響を日常で感じることは（局地的に感染が発生した場所を除いて）ほぼなくなっていたのですが、どうもその友人の認識では「なんか中国ってコロナで大変なんでしょ？」くらいのものでした。まだまだ街には感染者が溢れていて、しかも政府の統制がなんかすごい（語彙）から日常を送るのもままならいんでしょう、というような認識だったようです。
いや、もうとっくに普通に出歩けるようになってるし、なんだったら日本の方がよっぽど大変そうに見えるくらいなんだけど……ということを伝えてみたのですが、いまいちピンと来ていないようでした。どうやら、「中国は日本よりも大変」というバイアスが強固にあり、説明してもなかなか伝わりにくいようだったので、その話題はそこそこで切り上げて別の話をするようにしました。
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別に友人の情報感度が低いとかニュースをロクに見ていないとかじゃなくて、たぶん日本のほとんどの人にとって中国のことなんて「どうでもいい」んですよね。特に自分から積極的に情報を取りに行くことなんてしないし、ニュースなんかを見ていてもあまり気に留めていない、というのが正解でしょう。
別に「日本人は海外のニュースを見なさすぎ！ もっと関心を持つべき！」とか言いたいのではなくて、そりゃ自分にとって目にみえるような影響があることでなければ関心なんて持たないのが普通です。僕だって日本と中国以外のことはロクに知らないし、まったく偉そうなことは言えません。
ふだん自分の関わる日本人が中国の在住者であったり、そうでなくても中国に関わる仕事をしていたりする人なので錯覚してしまいそうになるのですが、たぶん僕の友人くらいの感覚が「普通の日本人」なのでしょう。自分に見えている世界が全てだと思わないように戒めておきたいものです。
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さてそんな中で、自分は日本のどのような対象に向けてnoteを書いていこうかな？ という課題があります。いちおうこのnoteは収益化を目指して続けているものであり、だとすれば好き勝手に書き散らしているだけではなく、ある程度ターゲットを絞っていくことが必要になります。
当然、「関心がない人」に向けて情報を発信していくほうが商売にはなりやすいと思います。パイが段違いに大きいですし、広く浅くやっていく方がプレゼンスを広げやすいというのはあるでしょう。いわゆる「情報発信」の人はおそらくそっちのパターンでやっている場合がほとんどで、過去に中国に関して成功している人を見てもそのような傾向があるように思います。
ただ、自分はそれがやりたいのかというと、どうなんだろう？ という気もしています。たぶんいま僕がnoteでやっていることって、そもそも中国や中国人との関わりを持っている（持ったことがある）人が感じたことのある感覚や、経験したことのある現象を言語化して、腑に落ちるものにするという役割として皆様に受け入れられているような。自分の資質はそっちなんじゃないか？と思い始めています（みなさんどう思いますか？）。
この路線で行くなら少ないパイを狙っていくことになるので商売としては茨の道になるので、ある程度は「関心がない人」に向けたこともやっていく必要もあるとは思うのですが、たぶん本筋は「関心のある人」に向けたものになるのかな、というのが現状の結論です。
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まあ、あくまで現状で考えた結論なので、明日には全然違ったことを考えている可能性もあります。ある日突然「中国で一番有名な日本人」を名乗り始める可能性もゼロではありません（そうなる前に誰か止めてくれると信じていますが）。
そんなわけで今日は思考メモ的な役割の強いnoteでした。また明日。
